KADOKAWAの決算報告
2025-05-08 16:25:19

KADOKAWAの2025年決算報告:サイバー攻撃の影響を受けつつも成長を維持

KADOKAWAの2025年通期決算報告



株式会社KADOKAWAは、2025年5月8日に2025年3月期の通期決算を公表しました。今回の決算では、サイバー攻撃の影響が大きかったものの、成長領域の好調により売上高は前年同期比で増収を記録。営業利益は減益となったものの、初期の業績見込みを上回る結果となりました。

2025年3月期の業績概要



  • - 売上高:2,779億円(前期比 +7.7%)
  • - 営業利益:167億円(前期比 -9.8%)
  • - 純利益:74億円(前期比 -35.1%)

サイバー攻撃による影響を除くと、実質的な売上高は11%の増加、営業利益も16%の増加を見込んでいます。このような背景を受け、KADOKAWAは2026年の通期業績においても増収増益を計画しています。

セグメント別の業績



出版・IP創出セグメント



このセグメントでは、新規IPが増加し、グループ全体の事業価値の拡大が続いています。サイバー攻撃の影響により国内紙書籍は減収しましたが、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の好調がこの影響を吸収し、全体で6.6%の成長を達成しました。ただし、利益面ではサイバー攻撃による減少が響き、減益となりました。

アニメ・実写映像セグメント



アニメや実写映像においては、好調な新作ラインナップに支えられ、増収増益を達成。国内外での配信や関連商品のライセンス収入が寄与し、アニメ事業においては過去最高の業績を記録しました。こうした結果がこのセグメントの成長を後押ししました。

ゲームセグメント



ゲーム部門では『ELDEN RING』が大きな収益を上げ、売上高と営業利益ともに高成長を実現。特にその本作とDLCが国内外で好評を博し、業績を大きく押し上げました。

Webサービスセグメント



Webサービス分野ではサイバー攻撃の影響が顕著で、売上高と営業利益ともに減少しました。この分野での早急な回復が今後の課題とされています。

教育・EdTechセグメント



教育分野では、バンタンやN/S高の新スクール開設による生徒数の増加が見られ、引き続き順調な成長を遂げています。この成長を背景に、さらなる進展が期待されています。

その他セグメント



その他セグメントにおいても、施設運営事業の償却費減少やコストコントロールの成果が見られ、赤字幅が縮小しています。

2026年の見通し



KADOKAWAは2026年に向けて、全体で増収増益を見込んでいます。特にゲーム部門は減収したものの、ELDEN RINGの影響を超えることを目指しています。他のセグメントは堅調な成長が予想され、特に出版やアニメ部門での新作数が増えることによって、過去最高の業績達成を目指しています。全体として、KADOKAWAは持続可能な成長を追求しつつ、新たな挑戦を続けていくでしょう。引き続き注目していきたい企業です。

詳細情報については、KADOKAWAのIR資料をご覧ください。


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