ヤマハ 100Gスイッチ
2025-10-22 11:48:29

ヤマハが初の100G対応スイッチを発表、ネットワーク強化を実現

ヤマハが初の100G対応ネットワークスイッチを発表



ヤマハ株式会社は、2025年12月に企業およびProAV市場向けとして、初となる100ギガビットおよび25ギガビット対応ネットワークスイッチの新製品を発表しました。今回のラインナップには、『SWX2320-30MC』をはじめとした4つのモデルが含まれ、ネットワーク管理者の要求に応える高い機能性と保守性を誇ります。これらのスイッチは、企業や学校、病院などのIT市場に加え、コンサートホールやライブ会場などのProAV市場でも幅広く利用されることを目指しています。

ネットワークの強化に向けた新たな取り組み



昨今、急速に進展するデジタルトランスフォーメーションに伴い、企業向けネットワーク市場では基幹ネットワークの強化が重要視されています。ワイヤレスデバイスの増加に伴う高速かつ安定した無線LAN環境の整備、またコミュニケーションツールによる大容量データのやり取りが増える中、通信帯域の確保と高い信頼性が求められています。これに応える形で、ヤマハは100G/25G対応スイッチをラインアップに加え、スピーディで信頼性の高いネットワークの実現を目指します。

新製品の特徴



新しく投入される4つのモデルはいずれも、100ギガビットスロット(QSFP28)を2基、25ギガビットスロット(SFP28)を4基装備しています。『SWX2320-30MC』と『SWX2322P-30MC』は、高速LANポートを24ポート搭載し、特に『SWX2322P-30MC』はPoE++(IEEE 802.3bt)に対応している点が魅力です。これにより最大720Wの給電能力を備え、Wi-Fi 6/6Eや将来的に普及が見込まれるWi-Fi 7への対応アクセスポイントへと安定した給電が可能です。

スタンダードL3スイッチの『SWX3220-30MC』および『SWX3220-30TCs』も、トラフィック増加に最適なデザインが施されており、高い耐障害性を備えた冗長化電源やホットスワップ機能を搭載しています。これらの機能は、放送市場でのIPベースのメディア運用や大規模な企業ネットワークでも安心して利用できる環境を提供します。

トラフィックの増加に対応した基幹ネットワーク構築



特にProAV市場では、音声・映像メディアの高レート化や多チャンネル化が進んでおり、それに伴いネットワークトラフィックの増加が見込まれます。新たに発売されるスイッチを導入することで、複数セグメントをまたぐメディアの伝送環境を簡単に構築できるのです。例えば、『SWX2322P-30MC』は映像・音声用機器への安定した電力供給が可能であり、アミューズメント施設やイベント会場においても、信頼性をもってネットワーク運用を支えます。

また、IEEE 1588 PTPv2 BC(Boundary Clock)に対応しており、高精度なメディア同期環境も実現可能。これにより、放送市場における映像・音声伝送の品質が飛躍的に向上すると期待されています。

クラウド管理サービス「YNO」に対応



さらに、ヤマハ製の新スイッチはクラウド型ネットワーク管理サービス「YNO」にも対応しており、ネットワーク機器の一括管理を効率的に行えます。これにより更新作業がスムーズになり、メンテナンスの負担軽減に寄与します。複数拠点に設置されている機器を統合的に管理することで、運用の一貫性と効率性まで向上します。

まとめ



新たに登場するヤマハの100ギガ/25ギガ対応ネットワークスイッチは、企業とProAV市場における高度な要求に応えつつ、次世代のインフラ構築に不可欠な一歩を踏み出しました。高い耐障害性、高精度なメディア伝送、そしてクラウド管理への対応を通して、ユーザーのニーズに応え、信頼性の高いネットワーク環境を提供します。これにより、将来のトラフィック増加にも柔軟に対応し、安心して利用できるネットワークを実現することでしょう。


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