中国ゲーム市場における配給会社のブランド設立状況
最近、特に注目を集めているのが、中国のゲーム市場における配給会社やライセンサーのゲームブランド設立のトレンドです。株式会社スパイスマートによる調査によると、日本や欧米と同様に、中国でも映画やアニメなどのIPホルダーが自らゲームブランドを設立し、ゲーム産業に積極的に参入するケースが増えてきています。この報告では、特に注目すべき事例とトレンドに焦点を当てます。
映像×ゲームの連動
ここ数年、中国では映画や映像制作会社が自身のゲームブランドを設立し、保有する映像作品のIPを活用してゲームを展開する動きが活発化しています。例えば、China Film Group Corporationは自社ブランド「中影遊」を2016年に設立し、映画の配信権を活かしつつゲーム化を進めています。また、Wanda Cinemas Gamesは映画館と連動した独自のプロモーション手法を持ち、オフラインとオンラインで効果的に集客を行っています。
動画プラットフォーム「iQiYi」が設立した「iQiYi Game」も、映像作品の放送に合わせたゲームリリースを行い、視聴者の関心をゲームに引き込む戦略を採っています。こうした企業の動きからは、映像とゲームの相互作用による新しいビジネスモデルの創出が見受けられます。
出版・小説IPライセンサーの動向
中国では、出版や小説のケースにおいても、ゲームブランドの設立よりもライセンスアウトが中心となる傾向が強まっています。China Literatureは、自社でゲームスタジオを保有せず、ネット小説のゲーム化権を他社に提供する形で収益を得ています。特にTencentやNetEaseといった大手ゲーム会社との提携が際立っています。
また、デジタル出版企業COLは、保有するコンテンツを海外市場向けに展開する一方、国内市場には中小規模のゲーム企業へライセンスをアウトし、WeChat Mini Gameとしてのリリースに注力しています。
新たに登場したゲームブランド
映像制作やショート動画の企業が、新たにゲームブランドを設立する動きも活発化しています。Enlight Mediaは、2025年にAAAタイトルを開発する意向を示し、同社の映画『ナタ』の権利を活かしたゲーム開発を計画しています。また、快手(kuaishou)は、自社ゲームブランド「Spark Nexa」を通じてゲーム市場に進出しました。この中には、アニメ制作公司やキャラクター企業も含まれ、これからの展開が期待されます。
まとめ
本リリースはスパイスマートの調査結果の一部を摘出したもので、中国のゲーム市場においてどのように配給会社やライセンサーが参入し、ゲームブランドを設立しているかを詳細に探るものです。このレポートは『LIVEOPSIS』を通じて、契約企業に配信されており、より詳細な情報は今後も注目されることでしょう。
今後もこの市場の動向に注目し、新たな展開があるたびにレポートを更新していきます。日本のゲーム業界でも、中国の動向を参考にし、グローバルなビジネスを展開するための戦略構築が求められています。