中国ゲーム市場の動向
2025-07-25 10:56:30

中国のゲーム市場:2025年6月の版号取得数が過去最高を記録

中国ゲーム市場の最新動向



2025年6月、中国におけるゲームの版号取得数が147作品に上りました。これはコロナ対策により中断されていた版号の発行が再開された2022年4月から数えると、過去三年での最高記録です。このデータは、株式会社スパイスマートによる月次レポートから得られたもので、主にスマホゲームに特化した調査を行っています。

調査の背景と概要



スパイスマートは、中国の国家新闻出版署(National Press and Publication Administration)から発表される「游戏审批结果」に基づいて、毎月の版号取得状況を詳細に観測、分析しています。このレポートは、会員向けに定期的に発信され、中国および海外のゲーム動向や市場トレンドを把握するための重要な情報源となっています。

2024年12月から2025年6月までの調査期間において、発表された条項には、中国ゲーム(国产游戏)と海外ゲーム(进口游戏)の両方が含まれ、プラットフォームの分類や日本IPの使用状況も観察されています。

版号取得数の内訳



2025年6月の内訳を見ると、モバイルゲームが137作品を占め、残り7作品がモバイル・PC対応のマルチプラットフォーム作品です。特にモバイルゲームが主力となり、今後の市場におけるトレンドを如実に示しています。

一方で、海外ゲームの版号取得は11作品にとどまりましたが、こちらも注目すべき変化があります。これまでモバイル専用タイトルの比率が高かった中で、PCゲームやマルチプラットフォーム対応のタイトルの比率が上昇しているのです。この変化は、スマホ版から後追いでPC版の版号を申請するケースや、最初からマルチプラットフォーム対応で開発されるタイトルが増えていることを反映しています。

日本IPの影響と減少



加えて、日本IPを活用したゲームタイトルは6月には1作品しか版号を取得しておらず、2024年12月以降に比べると減少傾向が見受けられます。かつては複数の関連作品が市場に登場していたことを考えると、この減少は日本のゲーム市場における動向にも大きな影響を及ぼすかもしれません。

スパイスマートの取り組み



株式会社スパイスマートは、スマホゲーム市場に特化した調査・分析を行い、日本発のIP利用を支援するビジネスマッチングやコンサルティングサービスも展開中です。彼らの運営ソリューション「LIVEOPSIS」は、中国を含む多国籍市場向けの分析データを提供しており、それを活用することで企業は市場動向に即した戦略を立てることが可能となります。

このように、2025年6月の版号取得状況から見ても、中国ゲーム市場は引き続き進化を続けており、プレイヤーや開発者にとっても注目すべき時期を迎えています。今後の発展が非常に楽しみです。


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