『MOTHER2』から『EarthBound』へ
『MOTHER2 ギーグの逆襲』は、1994年に任天堂からリリースされたスーパーファミコン用ソフトです。このゲームは、日本国内だけでなく、北米市場でもその名を知られることになりました。なぜなら、1995年にリリースされた英語版『EarthBound』が、多くのファンに支持されることとなったからです。
今回、あの名作『EarthBound』のローカライズを手がけたマーカス・リンドブロム氏と、原作の企画・プロデュース・シナリオ制作を担当した糸井重里氏が2024年の夏に初めて対談することとなり、その様子が3月31日よりほぼ日MOTHERプロジェクトのページで公開されます。この貴重な対談では、彼らが当時のローカライズの苦労や知られざるエピソードについて語ります。
第1回の内容
記念すべき第1回は、1995年の『EarthBound』リリース当時の思い出に焦点を当てています。特に、どのようにして日本のユーモアを英語に翻訳したのか、またその背景にある文化の違いについて語られる予定です。
ファン必見のエピソード
続く第2回では、ファンに人気の「アルプスのしょうじょ◯◯ジ」のセリフが紹介されます。このセリフは、オリジナルでは純日本的な要素がありましたが、『EarthBound』ではビートルズの「Yesterday」を用いた斬新な翻訳がなされました。このように、当時のアプローチがどのように進化したのかが明らかになります。
90年代を超えて
第3回では、マーカスさんが気をつけたポイントとして、90年代ではなく、どの時代でも愛される言葉や表現を目指したことが語られます。この努力が、後の世代にまで伝わる名作を生み出す要因となったのかもしれません。
キャラクター名に秘められた意味
続いては第4回。ここでは、ギーグやポーキーの名前の違いについてや、タコと鉛筆の関連性についての不思議なエピソードが展開されます。いったいどのような意図があったのか、興味深い内容が含まれています。
最終回に向けて
最後の第5回では、マーカス氏の個人的なエピソードが紹介されます。彼の娘さんとの関係について語られ、さらに現代のインディーゲームシーンにおける「マザーライク」の概念についても触れられます。これにより、オリジナル作品がどのように後進に影響を与えたのかが明らかになることでしょう。
まとめ
この連載を通じて、単なるローカライズ作業の裏側だけでなく、その背景にある人間ドラマや文化の交流が描かれます。糸井重里氏とマーカス・リンドブロム氏の対談を通じて、『MOTHER2』が世界中で愛され続ける理由に触れてみてはいかがでしょうか。この対談は、特にファン必見の内容です。
詳しい情報と第一回目の公開は、以下のリンク先からご覧いただけます。
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