ネクソン、2025年度第2四半期業績を発表
2025年度第2四半期(4月1日から6月30日)において、株式会社ネクソンは連結業績を発表しました。データによると、売上収益は前年同期比で3%の減少にもかかわらず、一定為替レート基準では6%増加し、1,189億円という良好な結果に達しました。
オンラインゲームの制作と運用を行う同社のイ・ジョンホン社長は、「第2四半期は当社の予想を上回り、非常に良い業績を達成しました。主要タイトルの再成長や新作タイトルの成功が、グローバル市場でのプレゼンスを高めています。」とコメントしています。特に、10月30日にリリース予定の『ARC Raiders』は、Steamのウィッシュリストで第6位という高評価を受けており、期待が高まっています。
業績概要とハイライト
売上収益
- - 第2四半期の売上収益は1,189億円で、前年同期比では3%の減少ですが、一定為替レートに基づく場合は6%の増加。
- - 代表的なタイトルである『メイプルストーリー』や『アラド戦記』の好調が業績を支えています。特に『MapleStory Worlds』のサービス地域拡大や『マビノギモバイル』の成功も大きな貢献をしています。
営業利益
- - 営業利益は377億円に達し、前年同期比17%減少。
- - 売上収益の安定が営業利益に寄与しています。
四半期利益
- - 四半期利益は前年同期比58%減少の168億円。為替差損が影響しており、特に175億円の為替差損が目立ちました。
フランチャイズ別のハイライト
- - アラド戦記フランチャイズはPC版『アラド戦記』の好調が見られ、前年同期比で67%成長しましたが、フランチャイズ全体では前年同期比で40%減少。2023年第3四半期は引き続き成長の見込みです。
- - 『メイプルストーリー』は60%の成長を記録し、特に韓国市場では91%の成長が見られています。アクティブユーザー数が増加し、過去最高の売上を達成しました。
- - FCフランチャイズ(『FC ONLINE』)も好調で、7周年アップデートを経て売上が前年を上回っています。
新作タイトルと今後の展望
この第2四半期には、AAAアクションアドベンチャーゲーム『Woochi the Wayfarer』の開発も発表されています。また、Embark Studiosの『ARC Raiders』が注目を集めており、10月30日にはグローバルリリースが予定されています。
ネクソンは新作の発表と既存タイトルの強化を通じて、引き続き市場でのプレゼンスを向上させていく方針です。新たな成長戦略を実施することで、2025年度第3四半期の業績も期待されます。
株主還元と今後の計画
また、株主還元においては、自己株式取得の計画があり、今後も積極的に資本政策を進めていく姿勢が示されています。
全体的に、ネクソンは今後の成長に向けた明確なビジョンを持っており、ゲーム業界内での競争力を一層高める取り組みに注力しています。