新たな才能たちの祭典！「GMO DESIGN AWARD 2025」の受賞作品が決定

GMO DESIGN AWARD 2025 結果発表

2025年6月23日から10月24日まで、若手クリエイターを対象としたAIを活用したデザインコンテスト「GMO DESIGN AWARD 2025」の応募受付が行われ、多くの優れた作品が集まりました。本アワードのテーマは「つながり」であり、プロダクトアイデア部門と映像・ビジュアル表現部門の2つに分かれて多様な作品が審査されました。

受賞作の発表

審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、アニメーション作品「誰にも祝われない夜に」です。本作は、戦争によって孤独な誕生日を迎えたナナという少女と、子猫にミルクをあげたいアオの出会いを描いています。「“おめでとう”という小さな言葉が救いとなり、寄り添い合う明日へとつながっていく」という感情豊かなストーリーが高く評価されました。同賞を受賞した平田茉莉花さんは、「戦争という重いテーマを扱った本作を評価いただけたことを光栄に思います」とコメントしています。

優秀賞には、プロダクトアイデア部門からデジタルステッカー「思い出召喚ステッカー yomiyomi」と、AIによる影絵表現を家庭内で楽しむ「かげえものがたり」が選ばれました。そして映像表現部門からは、AIと人の関係性を再考した「調べ物」と、AIへの依存と感情の乖離をテーマにした「たまごやき」が受賞しました。これらの作品は、審査員からも高い評価を受け、特に「思い出召喚ステッカー yomiyomi」は、デジタルな思い出に物理的な居場所を提供する革新的な発想と称賛されました。

審査員特別賞も大注目

さらに特別賞も設けられ、ビジュアルクリエイティブ賞には最優秀賞作が選出されました。ゴールドの光を浴びる美しい映像が印象的だったという「かげえものがたり」も、ビジュアルランゲージ賞を受賞し、AI時代のデザインの新しい可能性を具現化しています。特に「AI菩薩」からはコンテクストデザイン賞とマーケティングイノベーション賞が贈られ、AI技術を背景にした新しいアプローチが評価されました。

表彰式と未来のクリエイティブ

2025年12月9日、デザイナーやクリエイター向けイベント「GMO Developers Day 2025 -Creators Night-」の一環として、受賞者の表彰式が開催されました。受賞者をはじめ、学生や若手デザイナー、GMOインターネットグループのクリエイターたちが集い、世代を超えたクリエイティブな交流の場となりました。

イベントでは基調講演やトークセッションが行われ、AI時代におけるデザインの未来についての議論が盛り上がりました。現場の実践的な事例や新しい思想に触れ、多彩な視点からAIとデザインに関連するテーマが掘り下げられました。参加者は、共に創造性を高めあい、刺激を受けるひとときを味わいました。

「GMO DESIGN AWARD 2025」は、次世代のデザイナーたちの表現の場として、AIを駆使した革新的なアイデアを生み出すための大きなステージとなったことが明白です。これからのクリエイティブの世界において、若い才能たちがどのように成長し続けるのか、ますますの期待を寄せたいと思います。