ゲーム業界は再拡大へ!成長を牽引する新トレンドとは
経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(BCG)が発表したレポートによると、世界のゲーム市場はコロナ禍後の成長鈍化から脱し、今後数年間で年平均成長率6%に達する見込みです。このレポートは約3,000人のゲーマーを対象にした調査を基にしており、2030年には市場規模が3,500億ドルに達すると予測しています。
市場規模の内訳とクラウドゲームの台頭
2026年から2030年の期間内において、モバイルゲームが最も大きな割合を占めると予測されており、その主な要因はアプリ内課金や広告収益です。一方で、クラウドゲーム市場は売上高こそ小さいものの、マルチゲーム・サブスクリプションの導入によって急成長が期待されています。この分野はなんと74%という高い成長率が見込まれています。
特にコンソールゲームの成長率は厳しく、ハードウェアの売上高が減少するという予測も出ています。このため、開発者は新たなビジネスモデルを模索する必要があります。
ゲームプレイヤーの変化
最近の調査では、55%の人が過去6カ月間にプレイ時間が増えたと回答しています。年齢を重ねてもゲームを続ける傾向が強まり、特にベビーブーマーやX世代のプレイヤーが週に5時間以上ゲームを楽しんでいることが分かります。また、多くの親は子どもに早い段階からゲームを楽しませています。
ただし、経済的な要因から、49%が「割引を待って購入」と答え、31%が「価格が上昇なら購入を見送る」とも回答しています。これは、値上げがゲーマーの購買行動に大きな影響を与えることを示唆しています。
ゲーム業界の未来を形作るトレンド
BCGは、今後のゲーム業界を形作る要因として4つのトレンドを挙げています。
1.
生成AIの活用: 現在、約7,300本のゲームがAIを採用しており、約50%のゲームスタジオがその利用に関与しています。AIはプログラミングや品質保証に加え、プレイヤーの選択に応じたパーソナライズされた経験を提供するためにも活用されています。
2.
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の台頭: UGCはクリエーターが自身のコンテンツを収益化できる「クリエーターエコノミー」の成長を反映しています。2025年にはRobloxとFortniteの2タイトルだけでクリエーターへの支払いが15億ドルを超えると予測されます。
3.
クラウドゲームの拡大: 調査では、60%の回答者がクラウドゲームを試した経験があり、そのうち80%が良い体験だったと述べています。2025年には売上高が約14億ドルから2030年には183億ドルに増加すると見込まれ、利用者数も増加するでしょう。
4.
アプリ流通モデルの変革: モバイルアプリストアの閉鎖性の解消が進んでおり、2025年のアプリ内課金売上高が1,300億ドルに達する見込みです。特に若年層の約40%が開発者運営のウェブ型アプリストアを利用していることからも、このトレンドは強まっています。
BCG デュッセルドルフ・オフィスのエルネスト・パガーノ氏は、「今後5年間でゲームコンテンツとプレイヤーの数は大きく増加すると考えています。クラウドゲーム、UGC、AIの活用、アプリ流通モデルの変化は、ゲームの開発や流通を根底から変えるでしょう」と述べています。
以上のように、ゲーム業界は次なる黄金期に向けた変革の時を迎えています。これからのトレンドをしっかりと把握し、対応を続けていくことが求められます。