新しいゲーム体験をもたらす『代償少女』
講談社ゲームクリエイターズラボが新たに展開するタイトル『代償少女』が注目されています。この作品は、えいとえいど氏と紅芋けんぴ氏のクリエイターユニット「代償プロジェクト」によって企画制作された、完全新作のデッキ構築型ローグライクアドベンチャーゲームです。本作は、2025年春にunityroomで公開された同名のゲームをもとにしており、その人気を受けてSteamでもリリースされる予定です。
ゲームシステムと特徴
『代償少女』では、プレイヤーが少女の「大切なもの」を代償として戦います。これはデッキ構築型のローグライクゲームで、プレイヤーは35枚のカードで構成されたデッキから4枚の手札を選び、敵と戦っていきます。特に魅力的なのは、代償がゲームのシステム、さらにはプレイヤー自身の体験に深く結びついている点です。たとえば、「色覚」を代償にすると画面がモノクロになるなど、選択によってプレイ体験が直接的に変化します。
こんな風に、プレイヤーはただ敵を倒すだけでなく、自らの選択が物語と世界にどのように影響するのかを考えながら進めていく必要があります。さらに、「両親」や「飼いネコ」といった特別なカードもあり、これらは物語やストーリーのルート分岐にも関与します。このようにバトルと選択が互いに影響し合う構造は、ゲームに新たな深みをもたらします。
ストーリーと設定
物語は、ある少女が目覚めるところから始まります。彼女は怪しげな森に足を踏み入れ、周囲に潜む恐怖を感じながら、手元にある魔導書の使い方を知っているかのようです。彼女の脳裏には「チカラには、代償がともなう」という不思議な声が響き渡ります。この声は、彼女の運命を左右する重要なキーとなります。「愛だけは払いませんように」と願いながら、少女は無事に森から脱出できるのか、今後の展開が非常に楽しみです。
イベント出展予定
そして、2025年8月3日(日)に東京で開催される「東京ゲームダンジョン9」にも出展が決まっています。このイベントは、個人や小規模チームによるゲーム制作を広めることを目的とした展示会です。『代償少女』は、同じコンセプトや設定を持つ作品と共に「かわいそかわいい島 in 東京ゲームダンジョン9」エリアで最新の体験版が楽しめます。また、このエリアに出展している作品向けのスタンプラリーも企画されており、参加者には本作をモチーフにした対戦カードゲーム『代償比べ』が配布されます。今後のイベントに参加する方々はぜひ注目です!
制作陣について
本作の制作を手がけるえいとえいど氏は個人ゲーム制作者で、過去作として『Hide for Cat - all for the best -』を含む様々な作品を発表しています。シナリオやデザイン、エンジニアリングにおいて幅広いスキルを持つ彼は、本作でもその能力を遺憾なく発揮しています。彼と共同で制作を行う紅芋けんぴ氏はイラストレーターとしても知られ、この作品ではアートディレクションやイラストを担当しています。彼女もまた個人でのゲーム制作に挑戦しており、前作に『ラジアータの愛染罪』があります。
最後に
『代償少女』は、ストーリーとゲームシステムが見事に融合した新しい体験を提供してくれることでしょう。プレイヤーは一体どの代償を選び、どのように少女の運命を導いていくのか、その選択が物語にどのように影響するのか。期待が高まります。本作の発売は2026年内を予定しており、詳細な情報はSteamページや公式SNSなどで随時発信される予定です。ぜひ、最新情報をチェックしてみてください。