メタバースで拓く未来の職業体験!子どもたちの創造力を育むプログラム
最近、子どもたちの間でゲームクリエイターという職業への関心が高まっており、その中でも特に注目されているのがゲームプランナーの役割です。プランナーは、ゲーム開発の根幹を担う重要な職であり、面白さやゲームの仕組みを企画・設計するという責任があります。このたび、公益財団法人ロートこどもみらい財団と株式会社スマイルラボの協力のもと、メタバース空間「Nicotto Town」で「ゲームキャラクターデザイン企画」の特別プログラムを実施しました。
クリエイティブな職業を体験する特別プログラム
このプログラムは、8歳から18歳の子どもたち約20名を対象に、クリエイティブな発想を育むことを目的としたキャリア教育で実施されました。参加者は、「絵が苦手でもできるクリエイティブな仕事がある」ということを実際に体験し、ユニークなアイデアを形にする楽しさを学んでいきました。
それぞれの参加者が考えたキャラクター案には、例えば「宝石を食べるドラゴン」や「ハチミツ壺を抱える猫」といった斬新なアイデアが並び、これらに対してプロのゲームクリエイターが具体的なフィードバックを行いました。このプロセスを通じて、子どもたちの創造性がどのように評価されるのか、大きな学びの場となったのです。
ゲームプランナーの仕事とその魅力
ゲーム業界では、多くのクリエイター職で「絵が上手いこと」が重視されがちですが、ゲームプランナーに必要なのは、それ以上に独自の視点や論理的に物事を構成できる能力です。このプログラムでは、参加者にその重要性を強調し、「絵が得意でない」という理由でクリエイティブな職業を諦める必要はないことを伝えようと心掛けました。
プログラムはZoomを通じて行われ、最初にゲームプランナーの役割と必要なスキルについての説明がありました。その後、ヒットするゲームキャラクターのアイデア発想術に関する講演が行われ、参加者は実際に「Nicotto Town」内のゲームコンテンツの企画案を作成しました。
プロのレビューを通じた学び
最大の特徴は、参加者が出した全ての企画案についてプロから具体的なフィードバックを受けることでした。たとえば、「ハチミツ壺を抱える猫」の企画には、「なぜその猫がハチミツの壺を持っているのか」という点から物語の広がりを提案するなど、ユーザーを惹きつけるための視点を学びました。
こうした経験を通じて、子どもたちは「自分のアイデアが真剣に取り扱われている」ということを実感し、クリエイティブな仕事への理解を深めることができました。それにより、将来の職業に対する具体的なイメージも持つようになりました。実際、今回企画されたキャラクター案は、今後「Nicotto Town」への導入も検討中とのことで、子どもたちの発想が実現する日も近いかもしれません。
さあ、次のステップへ
今後も、「Nicotto Town ─ロートの放課後─」では、子どもたちの興味や関心を反映した実践的な学びの場を提供するプログラムを計画しています。また、子どもたちが楽しめるようなゲームコンテンツやアバター衣装の制作も視野に入れた展開を考えています。
「ロートの放課後」とは? これは次世代を担う子どもたちの個性を尊重し、未来社会を共に作り上げていくために設立されたプログラムで、2021年10月から活動を開始しています。子ども一人ひとりの探求心を育て、自分のアイデアを実現するための支援を行っています。
子どもたちが自らの可能性を広げ、応援してくれる仲間との出会いを通じて、未来への希望を感じるような場を提供し続けています。メタバースでの職業体験を通じて、今後の子どもたちの成長を見守っていくことに期待が高まります。