2024年のスマホゲーム実況YouTuberトレンド分析
株式会社スパイスマートから発表された2024年の国内スマホゲーム実況YouTuberに関するトレンド分析の結果を紹介します。この調査は2024年1月から12月までの期間に、ゲーム実況動画の投稿状況と視聴動向を調査したものです。
調査概要
調査では、期間中に投稿されたゲーム実況YouTuberの動画数、対応するスマホゲームタイトルの人気度、視聴数などのデータを収集しました。調査対象はチャンネル登録者数7000人以上のYouTubeゲーム実況チャンネルで、主に2024年のApp Store年間セールスランキングTOP100に入るタイトルを中心に分析が行われました。
調査の要点
1.
新規タイトルの影響力が大きい:2024年にリリースされた新作ゲームが特に人気を博している。
2.
セールスランキングとYouTube人気:アプリ収益ランキングとYouTubeでの人気は必ずしも一致するわけではない。
3.
多様なPR投稿戦略:YouTuberを活用したさまざまなプロモーション手法が増えてきている。
注目の新作タイトル
特に注目されたのは、『Pokémon TCG Pocket』と『ゼンレスゾーンゼロ』です。両タイトルは同年に登場し、YouTubeにおける投稿本数と視聴回数で顕著な増加を見せました。『Pokémon TCG Pocket』に至っては、リリース月に100チャンネル以上が動画を投稿し、ほぼ700本の動画が公開されるという反響を得ました。このような新作タイトルの登場がYouTube上での盛り上がりを生み出しているのです。
投稿数と視聴回数との相関関係
調査結果によると、App Storeセールスランキング上位のタイトルとYouTuberからの人気には相関が見られるものの、必ずしも一致していないことが分かりました。たとえば、年間を通して高い視聴数と投稿数を確保した『原神』や『モンスターストライク』とは対照的に、『Identity V』や『にゃんこ大戦争』のようにセールスランキングでは目立たないタイトルも多く投稿されています。また、『プロ野球スピリッツA』や『LINE:ディズニー ツムツム』はチャンネル数が少なくても高視聴率を誇ります。これらのタイトルは特定のファンコミュニティを形成し、支持を集めていることを示しています。
PR戦略の多様化
PR戦略の視点では、各ゲームタイトルの特性に応じてYouTuberの起用法が異なってきています。『原神』は長期的に続くタイアップを行い、しっかりとしたプロモーションを展開しています。一方、『Pokémon TCG Pocket』はリリース時に戦略的に人気のYouTuberを活用し注目を集めています。また、『ゼンレスゾーンゼロ』は事前登録を促すPRを早期に展開し、このようなタイミングでのYouTuberの起用が効果的なプロモーションにつながる可能性も示唆されています。
まとめ
この調査結果は、スマホゲーム市場における実況YouTuberの動向を理解する上で非常に有益です。新作タイトルが流行を巻き起こし、PR戦略も多様化している現状は、今後のゲーム業界にも大きな影響を与えることでしょう。さらに詳しい情報が必要な方は、株式会社スパイスマートの『LIVEOPSIS』にお問い合わせください。これからのスマホゲーム市場の動向から目が離せません!