日本発スマホゲーム動向
2025-02-21 10:23:25

中国市場の日本発スマホゲーム動向を徹底分析したスパイスマートの調査結果

スパイスマート調査:日本発IPスマホゲームの現状



株式会社スパイスマートが2024年12月に実施した調査によると、中国のスマートフォンゲーム市場における日本発IPタイトルの順位が判明しました。中国App StoreのセールスランキングTOP200における日本発スマホゲームは、全体の12%を占め、昨年の同時期に比べると減少していることが明らかになりました。

調査概要


この調査は、中国市場における日本発IP作品の市場分布やトレンドを把握することを目的とし、2024年12月の中国App StoreでのセールスランキングTOP200を対象としました。具体的には、日本発IPスマホゲームの市場占有率、ジャンル別の分布、パブリッシャーの動向、新作の傾向などが分析されています。

日本発IPゲームの減少傾向


2024年12月の調査によれば、TOP200の中で日本発IPタイトルは24作にとどまり、昨年同期間の30作から減少しました。日本発IPゲームの中では、ターン制RPGが高い割合を占め、全体の66.7%を占めるRPGジャンルの中でも、特にターン制RPGは25%にあたる6作がランキングに名を連ねています。

昨年からの変化については、リリース後1年未満の新作タイトルが全体の29.2%を占め、これはCOVID-19の影響下での市場回復と、交渉や開発などの動きが関係しているとされています。特に、ゼロコロナ施策の終了後、多くのタイトルがリリースされ、ユーザーの関心を集める努力が続けられています。

競争の激化とIPの集中


興味深いのは、同じIP作品に対して複数の企業が異なるゲームをリリースするケースが増えているという点です。例えば、人気キャラクター「ワンピース」のIPを使用したゲームは、2023年には4作がTOP200にランクインしましたが、2024年には2作に減少しました。このように、一時的な人気に頼ったタイトルが多く見られ、ユーザーの関心が分散する傾向が見受けられます。

Tencent GamesとNetEase Gamesの比較


各企業の分析を行った結果、Tencent Gamesが12作をランクインさせており、特に日本発IPを意識的に活用している様子が見受けられます。これに対し、NetEase Gamesは相対的に活動が控えめである一方で、日本政府のオリジナルIP推奨政策に影響されていることが推測されます。

日本のIPの未来


今後、日本のIPスマホゲームの市場はどのような方向に進むのでしょうか。新作の多くが海外向けに開発されたゲームをローカライズした結果、本来の特性が失われかけている状況もあります。しかし、一方でローカライズ版でも一定のユーザーを獲得できる場合があるため、日本のIPホルダーには新しいチャンスが生まれる余地も存在しています。

まとめ


スパイスマートは、日本および海外のスマートフォンゲーム市場におけるデータを提供し、トレンドを分析する役割を果たしています。最新の市場動向を基に、IPホルダーとスマホゲーム企業が共に成功を目指すためのサポートを続けていくことでしょう。今後の市場変動にも注目が集まります。

詳細な調査レポートは、スパイスマートが提供する「LIVEOPSIS」会員向けに配信されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。


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