メディアリテラシー教育
2025-03-13 11:18:21

慶應発EdTechスタートアップが塾生向けメディアリテラシープログラムを開始

7,000人規模のメディアリテラシー教育プログラム始動



東京都中央区に本社を置く株式会社Classroom Adventureが、横浜市の株式会社創英コーポレーションと連携し、約7,000人の塾生を対象とした独自のメディアリテラシー教育プログラム「レイのブログ -Ray's Blog-」を展開します。このプログラムは、謎解きゲームを通じた学びを提供し、若者が感染する誤情報を正しく見抜く能力を育てようとするものです。

「レイのブログ」とは?



「レイのブログ」は、楽しみながらメディアリテラシーを学ぶ新しいタイプの教育プログラムです。慶應義塾大学の学生によって開発されたこのプログラムは、実際のインターネット環境を活用して、ゲーム形式で誤情報や偽情報を見抜く力を養います。プロのファクトチェッカーも関与しており、最新の手法を取り入れています。生徒は、生成AIを用いたフェイク画像の見分け方や、ジオロケーションを使った真偽の確認方法など、通常の授業では学べない実践的なスキルを身につけることができます。

プログラムは3カ月ごとに内容をアップデートし、新たな誤情報の傾向を取り入れます。その成果として、朝日新聞社主催の大学SDGs ACTION! AWARDS 2024でグランプリを受賞し、スタートアップコンテストTokyo Startup Gatewayの最優秀賞にも輝きました。

深刻な偽情報問題



近年、偽情報や誤情報の問題は深刻化しています。世界経済フォーラムの2024年グローバルリスク報告書によれば、「誤情報・偽情報」は、異常気象や格差の拡大を超えて最も懸念される脅威として位置づけられています。また、国内でも地震に関する偽の情報が拡散し、社会的混乱を引き起こした事例が報告されています。特に若者の約83%が誤情報を見抜けないとされ、実に45%以上が無批判に情報を拡散しているという調査結果もあります。

入試形態の多様化とメディアリテラシー教育



日本では、推薦入試や総合型選抜など、従来の学力中心の試験に加え、情報収集や論理的思考が求められる入試形態が増えています。これに応じて、創英ゼミナールは「TanQゼミ」などのプログラムにメディアリテラシー教育を組み込むことで、学生が情報を適切に分析し、効果的に表現する力を養えるよう努めています。その結果、学生は実生活で即座に活用できるスキルを手に入れることができます。

プログラムの内容と実施時期



このプログラムは、2023年3月15日から創英ゼミナールの全131校で行われます。中学生と高校生の約7,000人が参加し、無料で「レイのブログ」に取り組むことができます。

具体的には、参加者は「レイ」と名乗る謎の人物のブログを読み解き、そこに隠された嘘を見抜くミッションを遂行します。実際のインターネットを使用して検証作業を行い、情報リテラシーの基本的なステップを楽しく学びます。

将来的な展望



今後、Classroom Adventureは国内の他の学習塾や教育機関との連携を進め、2025年内に累計10万人以上の学生にプログラムを提供することを目指しています。また、塾生たちは「Youth Verification Challenge」といった国際的な大会にも参加する機会を得られ、実践経験を積むことができます。

このように、メディアリテラシーの教育を通じて、若者たちが自身の力で真実を見極める力を身につけることが期待されています。今回のプログラムは、未来の社会を支える重要なステップといえるでしょう。


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