気候対策ゲーム
2025-09-22 14:17:27

気候変動対策を学ぶ新感覚の協力型カードゲームとは

気候変動対策を楽しく学ぶ『カーボンバジェットゲーム』



環境問題への意識が高まる中、気候変動対策の重要性はますます顕著になっています。国際的な機関であるIPCCの報告書では、「人間活動が地球温暖化の主因である」と明記され、各国が対策を急がねばならない状況です。しかし、個人や企業レベルで具体的に何ができるのかが分からず、行動に移せない人々が多いのも事実です。そんな中、その課題に挑戦する形で登場したのが、協力型カードゲーム『カーボンバジェットゲーム』です。このゲームは、楽しみながら気候変動対策の必要性を学べる新しいアプローチを提案しています。

ゲームの内容と遊び方



『カーボンバジェットゲーム』は、プレイヤーが地域のリーダーとして仲間と協力し、脱炭素アクションを実行するゲームです。競争ではなく、協働の重要性を体感できるように設計されており、プレイ時間は約25分、対象は10歳以上の幅広い年齢層に楽しめる内容です。

このゲームは、全体が4つのステップで構成されており、具体的な行動計画を立てつつ実行に移していきます。プレイヤーは、地球温暖化を防ぐためのアクションを選び、その効果を実感することができます。

3つの学び



本ゲームの中には、特に重要な3つの学びが盛り込まれています。

1. カーボンバジェットの概念を体感



ゲームは3ラウンド制で進行し、ラウンドが増えるごとにカーボンバジェットが累積されていきます。このプロセスを通じて、排出量には限界があり、その累積がどのように気温上昇に繋がるかを理解できます。

2. 科学的な知識の習得



ゲームに登場する各アクションのCO₂削減効果は、実際のデータに基づいています。効果的なアクションを選ぶことで、ゲームの中でも現実同様の結果を得ることができ、科学的に正しい知識を遊びながら習得できます。

3. 削減効果の地域差の理解



居住地域によっては、同じ行動であってもCO₂削減の効果が異なることを学べます。例えば、公共交通が普及している地域では電気自動車の効果が薄い場合があり、寒暖の使用頻度が高い地域では住宅に関連した削減効果が大きいことが示されます。

開発者のビジョン



本ゲームを開発したのは、株式会社LODUです。これまで30種類以上のゲーミフィケーション教材を開発し、100を超える教育機関や企業に導入してきた実績があります。開発チームは、学びと楽しさを両立させることに重点を置き、高いクオリティを実現しました。幅広い世代が一緒に学び、ポジティブな影響を社会に与えることを目指しています。

クラウドファンディングの概要



プロジェクトは、「READYFOR」でのクラウドファンディングを通じて資金を募っています。目標金額は300万円で、全額が支援された場合にのみ実行される仕組みです。また、達成後には次の目標として500万円を目指す予定です。支援者にはゲームの製品版や体験ワークショップへの招待などがリターンとして用意されています。

今後の展望



クラウドファンディングが成功した後は、環境省と連携し、ゲームを地域センターに無償配布する計画があります。また、ファシリテーターの育成プログラムも行い、知識と経験を広めていく予定です。誰もが手に入れられる形式で無料のゲームデータも公開し、広く利用してもらうことを目指しています。

まとめ



『カーボンバジェットゲーム』は、気候変動対策の重要性を楽しく学べる新しい教育ツールとして、多くの期待が寄せられています。今後の展開に注目が集まります。


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