フォートナイトが生み出す新しいエンターテインメント
株式会社トムスが2025年2月17日にメタバースでの新たな取り組みを発表しました。このプロジェクトでは、人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」のプラットフォーム上に、同社が運営するモータースポーツエンターテインメント施設「シティサーキット東京ベイ」が再現されます。この取り組みは、トムスが推進するデジタル領域での実証事業として位置付けられており、Digital Innovation City(DIC)協議会との連携により実現します。メタバース空間での新たな体験が、世界中のプレイヤーに提供されることになります。
メタバースでのシティサーキット東京ベイ
このプロジェクトでは、Fortniteのカスタマイズ機能を最大限に活用し、シティサーキット東京ベイや臨海副都心エリアに忠実なメタバース空間を構築。プレイヤーは、自身のアバターを使ってこのデジタル空間を自由に探検し、特設の屋外コースでオンラインレースに参加できます。このような新しい体験は、国内外のFortniteユーザーの関心を掻き立て、シティサーキットへのリアル訪問者数増加や新たなターゲット層の開拓を目的としています。
プロジェクトの目指すもの
この取り組みには、いくつかの明確な目的があります。まず第一に、Fortniteのグローバルユーザーに向けて「シティサーキット東京ベイ」及び臨海副都心エリアの認知を高めることが挙げられます。そして、シティサーキットを中心にしたインバウンド需要の創出も目指しています。加えて、メタバース空間を通じて新たな観光やエンターテインメント体験を提供し、さらにはバーチャル体験を通してより多くのユーザーをリアルなサーキットへと誘導する仕組みを構築することを目指しています。
メタバース開発の背景
このメタバース空間の開発は、株式会社スペースデータが担当。デジタルツイン技術を活用し、高精細なメタバース空間の構築に強みを持つ同社は、トムスと連携し、Fortnite内でレース体験や自由な冒険が楽しめる環境を整えています。これにより、シティサーキット東京ベイへの新規来場者の獲得を狙います。
プレイ方法の詳細
「シティサーキット東京ベイ」のメタバース体験を楽しむためには、Fortnite内で特定の島IDコードを使う必要があります。このIDは「2678-9346-8202」であり、ゲーム内の「クリエイティブモード」または「発見」タブから入力することで、メタバース空間にアクセスできます。そこでレースや探索が可能になります。
Digital Innovation City協議会とは
Digital Innovation City(DIC)は、東京都が力を入れているプロジェクトで、デジタル技術を利用して東京の可能性を引き出し、都民に質の高い生活を提供することを目指しています。臨海副都心もその一環として、デジタルテクノロジーの導入とスタートアップの集積を推進しています。このプロジェクトは、エンターテインメントをはじめとする様々な新しい取り組みを通じて地域の魅力を向上させようとしています。
株式会社トムスについて
1974年に設立された株式会社トムスは、「クルマに乗る喜びと、人生を楽しむきっかけづくり」をビジョンに掲げ、レース事業や自動車用品、デザイン事業などを展開しています。世界中のレースシーンで培った技術力とブランド力を活かし、伝統と革新を融合させることで、今後も多くのワクワクする体験を提供していくことでしょう。