KRAFTON、2024年度の記録的な業績を発表
韓国のゲーム開発企業KRAFTON、Inc.は、2024年の経営実績を発表し、売上高が2兆7,098億ウォン、営業利益が1兆1,825億ウォンに達したことを伝えました。この数字は前年と比較してそれぞれ41.8%増、54.0%増を示しており、特に“PUBG: BATTLEGROUNDS IP”の成長が貢献しています。
売上成長の背景
KRAFTONは、初めて年間売上高が2兆ウォンを超えたという重要な節目を迎えました。特に、PCおよびコンソール版の『PUBG: BATTLEGROUNDS』は、無料プレイモデルへの移行後もユーザー数を伸ばし続けており、2024年の最大同時接続者数は89万人に達しました。この盛況は、様々なブランドとのIPコラボレーションにも支えられ、PC/コンソール版の年間売上は1兆ウォンに達しました。加えて、モバイル版も新興市場を中心に人気を拡大させ、特に『BATTLEGROUNDS MOBILE INDIA』は歴代最高の売上を記録し、モバイル全体で前年比35.7%の成長を遂げました。
第4四半期の結果
2024年第4四半期だけでも売上高は6,176億ウォン、営業利益は2,155億ウォンとなり、前年同期比でそれぞれ15.5%、31.1%の増加を見せています。これらの結果から、KRAFTONの成長は継続的であることが確認できます。
2025年の展望
KRAFTONは、2025年に向けてさらなる成長を目指し、『PUBG: BATTLEGROUNDS IP』の拡張を進めます。“ビッグフランチャイズIPの確保”を目標に、積極的な制作投資が施される予定です。また、今後5年以内に総売上高7兆ウォンを達成することを目指し、企業価値の倍増を狙った取り組みが行われます。
この計画の一環として、『inZOI』や『ダークアンドダーカーモバイル』、さらには『SUBNAUTICA 2』といった新作の開発も予定されており、KRAFTONは多様なユーザーに向けたコンテンツを拡充する意向を示しています。
AI技術の活用
また、AI技術を活用したゲーム開発にも力を入れており、NVIDIAやOpenAIとの協力関係を強化し、「Co-Playable Character」技術などの新たな要素をゲームに取り入れる計画です。これにより、ユーザーに新しい体験を提供することを目指しています。
インド市場への注力
KRAFTONは、特にインド市場に注力し、人気タイトル『BGMI』を基盤に大型の新規コンテンツや地域別攻略を強化する計画です。これにより、ユーザー基盤の拡大を目指すとともに、地域に合ったパブリッシングや新事業の機会を探る方針です。
KRAFTONの未来がどのように展開されるのか、今後の施策に注目です。