麴町学園120周年を迎え、新たな教育の時代へ挑む

麴町学園の挑戦：120周年を迎えて

歴史と未来をつなぐ教育
2025年9月12日、麴町学園は創立120周年を迎えます。1905年から続くその歴史は、教育の根底にある理念と共に、未来に向けた新たな挑戦を掲げています。本校では、過去の伝統を尊重しつつ、変化の時代を生き抜く力を養うことを目指しています。教育ビジョンには、「豊かな人生を自らデザインする自立した女性の育成」が掲げられており、その理念は現在のVUCA（Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity）社会において非常に重要です。

時代に合わせた教育の進化
創立当初の「科学の目を開くことをはじめ、広い知識や教養を身につける」という理念は、現代における変化に合わせて進化しています。かつての「良妻賢母」といった言葉は、今や時代にそぐわないものとなりました。現在、女性には多くの選択肢があり、性別を超えた協働が必要とされています。このような背景の中で、麴町学園は「自らデザインできる女性」を育成することで、未来社会に必要なスキルを持つ人材を輩出しています。

教育の三本柱：みらい科、Active English、Active Science
麴町学園の教育は、特に「みらい科」「Active English」「Active Science」の三本柱を中心に展開されています。「みらい科」は2000年からスタートしたキャリア教育をもとに、探究学習へと進化を遂げました。生徒は答えのない問いに挑み、グループでの協働を通じて新たなスキルを育んでいきます。2024年度には、地方創生アイデアコンテストに参加し、沖縄県総合事務局賞を受賞するなど、社会に影響を与える活動も行っています。

「Active English」では、生徒が自ら積極的に話す場を提供し、使える英語力を身につけます。また、「Active Science」では、理科への興味を培うため、実験中心の授業を用意し、将来的には希望する理系の道へと導いていきます。これらの教育プログラムは、生徒たちが自らの可能性を広げ、未来の選択肢を自らデザインするための力となるのです。

教育の質と経験の重視
理事長の坂本久美子氏は、創立以来約27,000名もの卒業生を輩出してきたことに誇りを持っています。「聡明・端正」を教育の目標に掲げ、学生が生涯にわたり身につけるべき特性を育んでいくことが使命だと語ります。また、校長の大久保靖氏は、知的基盤を築き、多様な体験を通じて実体験を重視する教育の重要性を強調しています。

未来への展望とサポート
麴町学園は、教育の質を維持しながら新しい課題に取り組み続けます。生徒たちにとっての大切な経験となるよう、様々な専門家を招き、学びの場を提供しています。社会に対して発信し続ける学校であり、卒業生は社会で活躍する女性たちへと成長しています。創立120周年という節目を経て、麴町学園の挑戦は続きます。これからの時代に柔軟に適応し、未来を切り開く自立した女性の育成に努めています。未来の社会が求めるスキルを身につけ、失敗を恐れず自分のペースで進んでいく生徒たちの姿こそが、歴史を受け継ぐ麴町学園の誇りなのです。