カプコンの新たな才能発掘『CAPCOM GAMES COMPETITION』が幕を閉じる
2023年11月29日、株式会社カプコンは学生を対象としたゲーム制作コンペティション「CAPCOM GAMES COMPETITION」の受賞作品を発表しました。この大会では、次世代クリエイターの育成を目的に、93チームから選ばれた15チームが、実際にゲームを制作する過程で様々な技術を学びました。
受賞作品の概要
最優秀賞には、大阪のHAL大学からのチーム「Critical Path」が制作した『octΩpus』が輝きました。直感的なゲームプレイに加え、グラフィックやサウンド、演出のクオリティが高く評価され、見事な作品が選ばれました。これに加えて、優秀賞や特別賞など、計7つの賞が設けられ、それぞれが独自の魅力を持つゲームが受賞しました。
- - 最優秀賞: 『octΩpus』(Critical Path / HAL大阪)
- - 優秀賞: 『Turret Valet』(Neighbor / アミューズメントメディア総合学院)
- - 特別賞: 『FLUENT』(チーム北海道 / 北海道大学工学院)
- - 特別賞: 『ATEA: THE LOST SEEKER』(DiBi / HAL東京)
参加者の成長とカプコンのサポート
参加した学生たちは、約半年間にわたり、プログラミングやグラフィック、サウンド設計などを分担し、実際にゲームを制作する中で多くの技術を習得しました。カプコンでは、自社開発エンジン「RE ENGINE」を利用するための講義も行い、実践的な技術を学ぶ機会を提供しました。
審査の際には、オリジナル性、操作性、完成度、そして独創性などのポイントを基に評価が行われました。それぞれの作品が持つ独自のアイデアが、ゲーム業界に新たな風を吹き込む予感がします。
受賞者の声
最優秀賞を受賞した「Critical Path」の代表である井岡真浩さんは、「メンバーが最高のものを作ってくれたおかげで、最優秀賞を受賞することができ、今はホッとしています。RE ENGINEを使ったことで、多くのアセットを美しく描画できる能力に驚きました。これからもユーザーの期待に応えるゲームを作り続けたい」とコメントを寄せています。
この大会の成功は、カプコンの代表取締役社長である辻本春弘氏の言葉にも顕れています。「半年間の挑戦を経て、素晴らしい作品が集まり、若き才能たちの可能性を強く感じました。この経験が、皆さんの将来における大きな力となることを心より願っています」と、その感慨と期待を表現しました。
今後の展望
カプコンは引き続き、安全な環境でのゲーム開発を支援し、教育機関との連携を深めていくとのことです。「CAPCOM GAMES COMPETITION」は、次世代を担うクリエイターたちにとって、とても貴重な経験の場であり、今後もこうした取り組みを続けていくことで、ゲーム業界全体の活性化を図る方針です。
このコンペティションを通じて、学生たちが如何に成長し、未来のゲームを創造するか、その動向に注目です。今後のゲーム業界の成長は、彼らの手の中にあると言えそうです。