空き家問題を考える新感覚カードゲーム、京都市が貸し出し開始

空き家を身近に感じる新たな試み

京都市は、空き家問題に対する理解を深めるための新しいアプローチとして、カードゲーム「どうする空き家？」を制作しました。このゲームは、空き家を「自分事」として捉えるきっかけを提供し、所有者や次の世代が楽しく学べる内容となっています。2025年5月13日から、ゲームの貸出を開始することが決定しました。

背景と目的

京都市では、空き家の発生を予防し、流通や活用を促進するために多くの取り組みを行ってきました。実際には、空き家に対して知識が不足しているために、所有者が物件を放置してしまうケースが少なくありません。そのため、所有者だけでなく、将来的に空き家の所有者になりうる次世代にも、この問題を身近に感じてもらう必要があると考えられています。

この取り組みを通じて、多くの人々が空き家についての気づきや学びを得られることを目指しています。カードゲームを通して遊びながら、空き家の管理や活用の大切さを理解してもらう狙いがあります。

貸出の概要

対象の集会・活動

カードゲームの貸出対象は、以下のような集会や活動となります。

- 京都市が主催または共催するイベント
- 京都市内の教育機関での授業
- 自治会や社会福祉協議会の集会
- 空き家問題に取り組む相談員、司法書士、行政書士等の啓発活動
- その他、京都市都市計画局が認めた活動

貸出の特徴

- 貸出費用は無料で提供されます。
- 初回の申込にはレクチャーがあり、ゲーム実施後には簡単なアンケートへの協力が求められます。
- 貸出期間は最長1か月、延長も可能ですが、その際は手続きが必要です。
- 1回につき最大10セットまでの貸出が可能で、1セットは4人が最適です。

詳細な貸出申込書は京都市の住宅政策課のウェブサイトからダウンロードできます。
貸出申込書のダウンロードはこちら

カードゲームの遊び方

ゲームのルールや遊び方についての詳細は、以下のウェブサイトで確認できます。
ゲームの遊び方はこちら

さらに広がる空き家の活用

京都市のウェブサイト「京都市空き家対策室」では、空き家に関する役立つ情報やリーフレット、カードゲームの紹介が行われており、空き家の有効活用を考えるための企画も提供されています。
ただ見るだけでなく、実際に自分事として認識し、理解を深めることで、問題解決に向けた一歩を踏み出せるかもしれません。
京都市空き家対策室こちら