ダイナムジャパン、2025年3月期決算を発表
株式会社ダイナムジャパンホールディングスが2025年3月期の連結決算を発表し、その結果について詳しく解説します。全体的には、営業収入は126,076百万円で前期比96.7%と減少しましたが、営業利益は10,972百万円で122.1%の増加を見せています。そして、当期利益は4,019百万円と前年同期比で118.7%の成長を果たしました。このように、減収に拍車をかける厳しい環境の中で、増益を達成した背景にはさまざまな要因があります。
パチンコ業界の現状
最近のパチンコホール業界は、参加人口がほぼ横ばいで推移していますが、スマート遊技機や新しい紙幣に対応するための設備投資が増加しています。その結果、店舗の数が減少していることが続いています。大手企業が出店エリアの拡大を目指す一方で、中小企業は営業エリアを集約し、効率的な運営を図る傾向にあります。このような市場の変化の中、店舗の買収も活発に行われている状況です。
2022年11月に導入されたスマートパチスロは、複数のヒット機種を生み出し、パチスロ機の設置比率も高まっています。
115店舗のリニューアル施策
当社グループは、パチンコ機の減少とパチスロ機の増加を主な軸とした店舗リニューアルを115店舗で行いました。これにより、業界平均と比較するとパチスロ機の設置比率が相対的に低い状態であったため、さらなる競争力の強化を図り、顧客の支持を集めることを目指しています。このリニューアルは、今後の収益向上に寄与することが期待されます。
プライベートブランド機の展開
また、ダイナムはプライベートブランド機(PB機)の開発にも注力しており、2024年11月に新しい筐体シリーズの第一弾として2,000台を導入しました。これらのPB機は全面液晶仕様で、持続的に使用できる設計が施されています。筐体や液晶部分は交換が可能で、新たな遊技機への入れ替えもスムーズに行えるようになっています。この取り組みは、部材コストの削減や遊技機の価格抑制、さらには環境への負荷軽減にも貢献することが期待されています。
航空機リース事業の展開
航空機リース事業においては、新たに納入された機体はありませんが、保有機数は10機で、管理サービスの対象となる機数は8機となっています。さらに、日本の投資家向け営業拠点として新たに日本支店を設立し、航空機リース及び機体管理サービスの拡大を図ることを目指しています。
配当について
最後に、株主の皆様に向けた期末配当は1株あたり2円50銭と設定されています。具体的な決算資料は以下のリンクからダウンロード可能です。
決算資料ダウンロード
今回のダイナムジャパンの2025年3月期連結決算は、国内外の株主や投資家に対して有益な情報を提供するものであり、今後も成長を続ける企業姿勢を示しています。私たちのさらなる展望に、注目が集まることでしょう。