オープンワールドRPG『インフィニティニキ』に『Enlighten』採用の理由とは？

オープンワールドRPG『インフィニティニキ』に『Enlighten』が採用される理由

シリコンスタジオ株式会社とPapergamesに属するINFOLD PTE. LTD.によって2024年12月5日にリリースされるオープンワールドゲーム『インフィニティニキ』。このゲームは、人気のスマートフォンゲームシリーズ「ミラクルニキ」「シャイニングニキ」の続編であり、全世界で1億ダウンロードを超える成功を収めています。さらに、今回の作品ではシリコンスタジオが開発したグローバルイルミネーションミドルウェア『Enlighten』が採用されている点が注目されています。

グローバルイルミネーション技術『Enlighten』

『Enlighten』は、リアルタイムで光と影の表現を実現するための技術であり、特に規模の大きいオープンワールド環境でその能力を発揮します。通常、グローバルイルミネーションは高い計算能力を必要としますが、シリコンスタジオの技術により、コストを抑えたうえで高品質な映像を維持できるのが大きな魅力です。この技術によって、ゲーム内の光源からの反射がリアルタイムで計算され、プレイヤーに没入感のある視覚体験を提供します。

モバイルプラットフォームへの対応

『インフィニティニキ』は、iOSやAndroidプラットフォームでも滑らかなグラフィックスを実現しています。ゲームに登場する建物内のシーンや動的な要素に『Enlighten』が活用され、スマホ端末でも高品質なライティングが可能です。特にランタイム処理時の負荷が小さいため、パフォーマンスを柔軟に調整することができる点も見逃せません。

ビジュアル体験の向上

INFOLD PTE. LTD.の技術担当者は、『Enlighten』によってモバイル環境でもリアルな光の表現が実現でき、照明ロジックがPCプラットフォームと変わらないと語ります。これにより、開発者は特別な調整をすることなく、自由にグローバルイルミネーションを使用できるようになりました。結果として、ゲーム全体の画面が繊細で、光と影のディテールが豊かになったとのことです。

今後の展望

シリコンスタジオは、ゲーム制作の様々な課題を解決し、他業種にも持ち込むことができる技術を持っています。その中でも『Enlighten』は、今後も多くのゲームタイトルに採用されることが予想されます。特に、モバイルデバイスでのグローバルイルミネーションの実現は、ユーザーエクスペリエンスを一層高める要素となるでしょう。