参加型社会貢献ゲーム「ピクトレ」北海道初上陸!
2023年7月12日に、シンガポールを拠点とするDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.(DEA)が主催する参加型社会貢献ゲーム「ピクトレ」の初めての北海道開催、名付けて「ピクトレまちバトル in 北海道 2025夏」が函館でスタートしました。このイベントは、函館コミュニティプラザGスクエアにて行われ、大泉潤函館市長をはじめ、約70名の関係者が集まりました。
ピクトレとは?
「ピクトレ」は、DEAと共同で設立されたGrowth Ring Grid Pte. Ltd.によって運営されている、ゲーミフィケーション型の社会貢献プラットフォームです。電柱を撮影することで、現実の電力インフラの点検作業を手助けし、同時にゲームとしての楽しみを提供しています。この取り組みは、地域社会におけるインフラ管理の効率化を図りながら、参加者全員が楽しめる形式となっており、全国的な注目を集めています。
制作背景と課題解決型ビジネスモデルの挑戦
GRGの鬼頭氏は、ピクトレの開発に至った背景を説明し、電力会社の収益が伸び悩む中での新たなビジネスモデルの構築を目指していると述べました。彼は「Play-to-Earn」モデルがリスクを伴うことを指摘し、社会貢献という新しいキャッシュポイントをゲームに組み込む考えを示しました。実際、日本には約3,600万本の電柱が存在し、その点検には毎年数百億円のコストがかかっています。このコストをゲームのビジネスモデルに組み込むことで、持続可能なシステムの確立を目指しています。
北海道シーズン特別企画と報酬
イベントでは、DEAの共同代表である山田氏から、北海道シーズンでの特別企画として、グループでのエントリー方式が導入されることが発表されました。最大5人のチームを組むことで、10月12日までの最終結果に基づき、100万円相当の報酬がグループに与えられます。この新しい形式は、ゲームを通じて人々の思い出を作りながら楽しむことを重視しています。
ピクターの体験と戦略
イベントには、実際に「ピクター」として活躍している旅嬢saoriさんも参加し、ランキング上位を目指すための戦略を披露しました。彼女によれば、電柱を撮影することでもポイントを獲得できますが、他のユーザーのチェックインした電柱を「電柱コネクト」としてつなげるテクニックが鍵となるとのことです。この戦略により、競争がより熱くなることが期待されます。
函館開催の理由とお宝電柱の導入
DEAの吉田氏は、函館開催の理由について、「自身が函館出身であり、地域盛り上げに貢献したいという思い」があることを語りました。また、函館には日本最古のコンクリート製電柱もあり、この地でのイベント開催は非常に意義があると説明しました。さらに、「お宝電柱」と呼ばれる特別な電柱も登場し、現金相当の報酬コインに加えて、地元特産品が当たるチャンスもあります。この取り組みは、観光客や地元住民にとって新たな楽しみを提供すると期待されています。
地域貢献への期待
北海道電力ネットワークの中村氏は、ゲームを通じて参加者が楽しみながら地域貢献できることの意義を語り、約150万本の電柱が対象となる今回のアクティビティに対してユーザーへの期待を寄せました。彼は「撮り尽くしてほしい」と参加者を励まし、地域への経済効果も期待されることを強調しました。
まとめ
大泉市長はキックオフイベントを締めくくりながら、函館の魅力とピクトレが地域活性化に寄与することへの期待を述べ、参加者全員が一体となって「撮り尽くせ!」と応えました。この「ピクトレまちバトル in 北海道 2025夏」は、地域社会における新たな活動の場として、多くの参加者に楽しさと達成感をもたらすことでしょう。約3ヶ月間の開催期間中に、地域インフラの維持管理に貢献しながら、北海道の魅力を再発見する機会が確保されています。