手描きのパズルプラットフォーマー『As I Began to Dream』リリース決定
インドネシアのデベロッパーStrayflux Studioと、シンガポールのパブリッシャーSoft Sourceが手がけるパズルプラットフォーマー『As I Began to Dream』が、2025年11月20日に全世界でリリースされることが発表されました。
『As I Began to Dream』の魅力
本作は、プレイヤーが若い主人公リリーとなり、彼女と共に不思議な夢の世界を旅しながら喪失と向き合う体験を提供します。ストーリーは、リリーが体験する「悲嘆の5段階」、すなわち否認、怒り、駆け引き、抑うつ、受容をテーマにしています。各ステージは、リリーがそれぞれの感情を受け入れていく過程を表現しており、プレイヤーはそのサポートをしながら探索を進めることになります。
- - 否認(Denial):温かみのある、懐かしい世界
- - 怒り(Anger):激しさが際立つ荒れ狂う砂漠
- - 駆け引き(Bargaining):奇妙で計算され尽くした空間
- - 抑うつ(Depression):暗く圧倒される世界
- - 受容(Acceptance):長い旅路の終わりに待つ光と希望
このように、各ステージは視覚的にも印象的であり、プレイヤーをリリーの心理状態に引き込みます。リリーの記憶の断片を集めていく中で、彼女がこの夢の世界に導かれた真実が明らかになっていくのです。これにより、物語に対する感情移入がさらに深まります。
斬新なパズルメカニクス
『As I Began to Dream』の独自の特徴は、環境のブロックを「入れ替え」「回転」「移動」させて進んでいくパズルメカニクスにあります。このメカニックは、プレイヤーが戦略的かつ直感的に取り組む楽しさを提供しつつ、物理演算を活用した仕掛けやポータル、敵、トラップの要素を追加しており、多様なプレイ体験を実現しています。フィードバックも良好で、適度な難易度の中で思考を楽しむことができる設計が魅力です。
独特なビジュアル
ゲームのアートスタイルは、子どもの視点を重視し、手描きの温かみと夢のような幻想的なビジュアルで構成されています。リリーの冒険する広大な世界は、子ども時代の無邪気な好奇心や想像力を引き立てるものであり、まるでお気に入りの絵本の中に迷い込んだかのような感覚を覚えさせます。これはプレイヤーにとって、懐かしさと同時に新たな発見の旅でもあります。
夢のような音楽
また、本作の音楽はインドネシアの作曲家JabFinaによって創作されたオリジナルサウンドトラックで構成されています。全37曲以上にわたるこのサウンドトラックは、旅行を続けるリリーの感情を豊かに表現し、プレイヤーを夢の世界に引き込む役割を果たします。その音楽は、穏やかでありながらもどこか切ないメロディに満ちており、ストーリーと共鳴します。
リリース情報
『As I Began to Dream』はSteam、Epic Games Store、Nintendo Switch eショップで展開され、2025年11月20日に登場します。手描きで表現された幻想的な世界で、リリーの手助けをしながら彼女の心の旅に参加しませんか?
まとめ
Strayflux Studioは、2019年に設立されたインディーゲームスタジオであり、チームとして「本当に愛せるゲームを作り続けたい」という情熱を持って、手描きの2Dアートスタイルと多様なゲームプレイを融合させた作品づくりを行っています。
一方、Soft Source Pte Ltdはシンガポール拠点のパブリッシャーで、多様な国際的なゲーム開発者と協力し、優れたローカライズ企画を進めています。『As I Began to Dream』を通じて、彼らの夢や情熱がどのように形にされるのか、多くの人々に経験してもらいたいと思います。