AIと人の力で進化するコンテンツ審査管理
株式会社Diverseが新たに提供を始めた「DaiPro」は、AIと人間の協力による新しい審査ポリシー管理サービスです。このサービスは、特にマッチングアプリやSNS、ライブ配信など、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を対象としたプラットフォームにおいて、コンテンツの審査と管理を効率化することを目的としています。
開発の背景
コンテンツ審査の現場では「3M(ムリ・ムダ・ムラ)」という三つの課題が常に立ちはだかっています。まず、「ムリ」は増加する審査依頼の量に対し、従来の人力では追いつかないという現実です。次に「ムダ」は、問題がないコンテンツの確認に時間を費やす一方、本当に判断が必要なコンテンツにリソースが振り分けられない状態を指します。そして「ムラ」は、担当する審査者による判断基準のばらつきがもたらす、ユーザーの不公平感を生む要因です。
DaiProの特長
「DaiPro」は、これらの課題を解決するために設計されています。主な特長として、以下のポイントが挙げられます。
審査ポリシーをプロンプトでの管理
DaiProは、審査ポリシーをプロンプト形式で編集・保存できる機能を持っています。この機能により、カスタマーサポート部門が開発者の手を煩わせることなく、自律的に審査基準を修正できます。業務の効率化を図り、迅速な対応が可能になります。
AIと人の融合によるコスト削減
AIは一次スクリーニングを行い、明確に問題ないコンテンツを瞬時に承認します。複雑な判断が必要なコンテンツのみが人間の手に委ねられるため、結果的に審査にかかるコストは大幅に削減されます。
3Mの解消
- - ムリの解消:AIによる自動処理で人員の負担を軽減。
- - ムダの削減:問題のないコンテンツはAIに委託し、人間はより価値の高い業務に専念。
- - ムラの改善:バージョン管理機能により、審査ポリシーの透明性を高め、一貫した審査基準を実現。
自社サービス「YYC」での成功事例
DaiProは、自社が運営するマッチングアプリ「YYC」で実際に導入された実績があります。これにより、以下のような成果を上げました。
- - 全体のテキスト系・画像系コンテンツの7〜8割をAIが審査。
- - YYCの機能拡大に伴っても、カスタマーサポート人員を増やさずにスタンスを維持。
- - カスタマーサポート部門が独自に審査ポリシーのクリエイトと管理が可能に。
これらの成果により、DaiProは真に効率的で公平なコンテンツ審査環境を築く支援をしています。
主要機能
DaiProには、以下のような主要機能があります。
- - プロンプトの編集:審査ポリシーを自由に作成・修正・保存。
- - プロンプトのバージョン管理:変更履歴や差分を追跡、最適なAIモデルを選択可能。
- - プロンプトのデプロイ:AWS S3に送信して、サービスに反映する機能。
株式会社Diverseは、これらの機能を活用し、より多くのプラットフォーム運営者が抱えるコンテンツモデレーションの課題を解決するために、引き続き尽力していきます。
さらなる詳細情報
DaiProに関する詳細や導入事例については、
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