ユニークなカードゲームで気候変動を学ぼう
気候変動が世界的に問題となる中、新しい教育型カードゲーム「カーボンバジェットゲーム」の製品化が決定しました。このゲームは、地域のリーダーとなったプレイヤーが仲間と協力し、脱炭素のアクションを実行することで地球温暖化の防止を目指します。ゲームは、競争相手を減らし、協力を促す設計になっているため、プレイヤー同士の友情やチームワークが大変重要になります。
ゲームの基本デザイン
「カーボンバジェットゲーム」は、プレイ時間約25分で推奨年齢は10歳以上。幅広い年代が楽しむことができ、家族や友人との集まりにもぴったりです。ゲームは3ラウンド制で進行しており、ラウンドごとに設定された「カーボンバジェット」が累積されていきます。これにより、プレイヤーは排出量が限られていることを体感的に学び、累積排出量が増加することで気温上昇のリスクが高まることを理解します。
科学に基づいた脱炭素アクション
ゲーム内で登場する脱炭素アクションの効果は、実際の科学的データに基づいて設定されています。そのため、強力なカードは現実世界でも大きな削減効果が期待できる行動です。さらに、同じ行動であっても地域によって結果が異なる点をリアルに再現しています。たとえば、公共交通が恵まれた地域では電気自動車の効果が薄れ、寒い地域では住宅断熱の強化が主に効果を発揮します。このように、地域差についてもプレイヤーは学ぶことができ、環境問題に対する理解が深まります。
クラウドファンディングの成果
本プロジェクトは、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で支援を募り、2025年9月から10月までの間に目標金額300万円(All-or-Nothing方式)を達成しました。56名以上の支援者からの協力を受け、最終的には目標額を上回る支援を受けることができました。本ゲームの理念に賛同する多くの声が寄せられたことに、プロジェクトチームは感謝の意を示しています。
今後の展望
クラウドファンディングの成功を受け、ゲームの正式製品化に向けたスケジュールが始動します。まずは年内にゲームデザインの最終調整と試作品の検証を行い、2026年の前半に製品リリースを目指します。また、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)との連携を図り、整備されたゲームを全国で普及させる計画も進行中です。
さらに、ファシリテーターを育成し、学校や企業、自治体での活用を促進。また、ゲームデータをオンライン上で無料公開し、誰でも印刷して遊べる形で提供します。このように、多くの方々に気軽に体験していただけるように努めています。
会社情報
本プロジェクトを展開するのは、石川県に本社を置く株式会社LODU(ロデュ)です。SDGsやサステナビリティをテーマにした教育ゲームを開発・提供し、企業や自治体向けの研修やワークショップも行っています。生活や仕事の中でゲームを活用し、地域活性化や組織開発を支援する活動を展開しています。
今後、「カーボンバジェットゲーム」を通じて環境問題の大切さを多くの人々に伝え、次世代のリーダーを育成する一助としていきます。コーポレートサイトは
こちらからご覧いただけます。