日台のスタートアップ拠点をつなぐ新たなイノベーションイベントの開催
2023年10月30日、台湾のスタートアッププラットフォーム「Startup Island TAIWAN」は、シンガポール国立大学(NUS)が運営するイノベーション施設BLOCK71にて、「Tri-Hub Connect for Innovation: Taiwan × Japan × Singapore Building Asia’s Next Wave of Innovation」を開催しました。このイベントは、日本、台湾、シンガポールのスタートアップおよびエコシステムの発展を促進するための重要な取り組みです。
約1時間にわたるトークセッションでは、さまざまな機関が集まり、各地域におけるスタートアップ支援の取り組みについて発表が行われました。参加したのは、JETROや沖縄県、スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム、さらには福岡市や仙台市、北九州市などの自治体です。それぞれが用意したリソースやサポート方法について説明し、互いに学び合う場となりました。
トークセッションの後半には、Startup Island TAIWANのグローバル戦略パートナーシップシニアマネージャーであるKo Chiさんがホストを務め、台北市政府やQualcomm、01Boosterが参加したパネルディスカッションが行われました。このディスカッションでは、日本、台湾、シンガポールの各都市での成功事例が話題となり、参加者たちは熱い議論を交わしました。さまざまな視点が融合し、各国のスタートアップの取り組みが刺激し合う貴重な時間が持たれました。
セッションの終了後には、ネットワーキングの時間も設けられました。参加者やパネリストは日英中を交えながら、活発に意見交換を行い、互いの経験をシェアしました。会場は終始賑やかな雰囲気に包まれ、参加者たちの交流が生まれる瞬間が数多く見受けられました。また、イベント終了後も会場では多くの人が残り、さらに深いコミュニケーションが行われていました。
Startup Island TAIWANは、これまでも日本やシンガポールでのイノベーションイベントに参加しており、今年度は東京のSusHi Tech Tokyoで二度目、シンガポールのSingapore Week of Innovation & Technology(SWITCH)には三度目の参加となります。このような活動を通じて、アジアにおけるスタートアップエコシステムの連携強化を目指しています。
イベントの後、Startup Island TAIWANの関係者は「こうしたイノベーションイベントでの交流は、日本やシンガポールとのスタートアップエコシステムをつなぐ貴重な機会です。今後も、各地の行政機関やスタートアップエコシステムと協力し、アジアのネクストイノベーションを共に築いていく所存です」と述べ、さらなる国際的な連携への意欲を示しました。このイベントが引き金となり、日台のスタートアップ界における新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されます。