軍艦島が「フォートナイト」で楽しめる!
長崎市とHERITAGE DATABANKが共同で進めるプロジェクトにより、Epic Gamesが提供する大人気オンラインゲーム「フォートナイト」に、軍艦島をテーマにした新ステージ「GUNKANJIMA ARCHIVE」が登場します。この取り組みは、軍艦島の保存と利活用を目的としたもので、2025年3月12日から新機能が実装されます。
新機能の紹介
新たに追加された機能には、マルチプレイやかくれんぼ、スタンプラリーなどが含まれています。これにより、ユーザーは友人と一緒に軍艦島の観光スポットを巡ったり、隠れんぼを楽しんだりできるようになります。
1. マルチプレイ
友人と共に軍艦島の街並みや観光コンテンツを一緒に探索できるマルチプレイ機能が加わります。これまで以上に多くのプレイヤーが集い、楽しい時間を共に過ごすことができます。
2. かくれんぼ
PLAYERSは軍艦島にちりばめられた建物や物体に扮して隠れることができ、鬼役のプレイヤーが見つけるという人気のかくれんぼ機能が新たに追加されます。本機能により、戦略的な思考が要求される遊び方が広がります。
3. スタンプラリー
全13か所のチェックポイントを巡り、スタンプを集めるスタンプラリーが実施されます。全てのチェックポイントを制覇すると、特別な証明書が発行され、空を飛んで軍艦島の景色を楽しむ特典が得られます。
4. 英語翻訳の解説
さらに、スタンプラリーの各チェックポイントで提供される軍艦島に関する解説が、英語に翻訳されます。これにより、世界中のユーザーがこの貴重な文化遺産を理解し、楽しむことができるようになります。
グラバー園内に体験コーナーを設置
この新ステージの魅力を体験できるコーナーが、長崎市のグラバー園内に設置されることも発表されました。体験料は無料ですが、グラバー園の入場料が必要です。これにより、訪れる人々がゲームを通じて、より深い理解を得ることができるでしょう。
収益還元の仕組み
「GUNKANJIMA ARCHIVE」では、プレイヤーの数に応じてフォートナイトの運営者から収益が還元され、その収益は軍艦島の整備基金に積み立てられます。実際に、2025年1月20日に公開されたこのステージは、1月31日までの間に51,427円の収益を上げました。このように、ゲームプレイが軍艦島の保存活動に直接貢献できる仕組みが整えられています。
文化遺産としての軍艦島
軍艦島(端島)は、かつて炭鉱で栄え、日本の近代化に寄与した歴史を持ちます。しかし、1974年の炭鉱閉山後、島はいまだに無人島であり、建物の老朽化が進んでいます。そのため、デジタルアーカイブやフォートナイトを通しての文化遺産の保存は、地域の未来に向けた重要な取り組みです。2025年には閉山50年を迎えるこの島で、新たな試みを通じて、次世代にその魅力を伝えていくことが必要です。
まとめ
長崎市とHERITAGE DATABANKによるこのプロジェクトは、軍艦島の魅力を広めるだけでなく、保存活動にもつながる新しい形の文化遺産の活用を目指しています。「フォートナイト」での体験が、未来に向けて歴史的遺産の保存に役立つことを期待しています。この新しい体験を通じて、もっと多くの人々が軍艦島に触れ、理解を深めるきっかけになることでしょう。