東京都とスタートアップの連携
東京都と企業が共同で取り組む新たな教育プログラムが話題を呼んでいます。闇バイト問題に直面する若者たちに向けて、株式会社Classroom Adventureが開発した教育ゲーム「レイの失踪」が、特別授業として都立足立新田高校で初めて実施されました。約450名の1・2年生が参加し、闇バイトについてリアルに学ぶことができるこのプログラムは、民間企業と行政が協力して取り組む教育機会として注目されています。
闇バイト増加の現状
最近、闇バイトの問題は深刻さを増しています。2024年には特殊詐欺による被害が過去最高を記録し、特に10代や20代の若者がその加害者となるケースが増加しています。警察庁のデータによると、闇バイトに関与した逮捕者の約8割がこの世代であり、SNSから犯罪に巻き込まれる若者も少なくありません。
対策としての「レイの失踪」
「レイの失踪」は、失踪した友人「レイ」のSNSを探索しながら、闇バイトにどのように勧誘されるかを追体験するゲームです。このプログラムを通して、参加者は「狙われない」「騙されない」「ハマらない」という重要な3つのステップを学びます。
1.
狙われない
- ターゲットとなる人の特徴を知ることで、自分が狙われるリスクを減らします。ゲーム内では、SNSの投稿がどのようにしてターゲットを選定するかを具体的に体験できます。
2.
騙されない
- 闇バイトの最新の手口とその隠語を見抜く重要性を学べます。特に、見た目には普通の求人情報が実は危険であることに気づけるようになります。
3.
ハマらない
- 闇バイトに一度関わると抜け出しにくい仕組みについて理解し、実際にどのように危険に巻き込まれるのかを体感します。
実際の反応と効果
特別授業後のアンケートにおいて、95%の生徒が「闇バイトについての知識が深まった」と回答しました。参加した生徒たちは、身近な人が狙われる可能性があることを実感し、その危険性をしっかりと理解した様子です。「闇バイトの危険な面について考えるきっかけになった」との感想も寄せられ、教育効果を証明しました。
教育現場での展開
「レイの失踪」は全国約50の教育機関でも導入が進んでおり、今後も自体の拡大が期待されています。没入型の体験を通じて生徒たちは主体的に学びつつ、実際のSNS環境を再現した中でリスクを理解する手助けができるのです。また、プログラムを実施した後には、警視庁の担当者による実体験に基づくレッスンを受けることができ、より深い理解が得られます。
社会に必要な取り組み
闇バイトは緊急対応が求められる社会的な課題であり、学びを通じて若者たちが自己防衛できる知識を身につけることが重要です。今回の東京都とのコラボレーションは、今後の教育現場における闇バイト対策のモデルケースとして期待されており、Classroom Adventureはさらなる自治体との提携を進めていく予定です。また、デモや説明会も随時行っており、興味のある学校関係者にはぜひこの新しい試みとして「レイの失踪」の導入を検討してほしいところです。
Classroom Adventureについて
株式会社Classroom Adventureは、慶應義塾大学の現役学生によって設立されたEdtechスタートアップで、情報リテラシーのプログラムを手がけています。特に「レイのブログ」というプログラムは、世界10カ国で2万人以上が体験しており、教育界に新たな価値をもたらしています。また、2024年には、TOKYO STARTUP GATEWAYで最優秀賞を受賞し、今後もより多くの若者たちに必要な知識を届けていくことでしょう。