FENNEL、4年連続でスポンサー契約を更新
プロeスポーツチーム「FENNEL」が、「株式会社平山」と「株式会社トップエンジニアリング」とのスポンサー契約を更新したことが発表されました。これで4年連続の契約延長となります。eスポーツの発展を支え合う両企業の意気込みが伺えます。
継続契約の背景と成果
FENNELは2022年から、平山ホールディングスおよびトップエンジニアリングとのスポンサー契約を結び、同ジャンルでの新たな取り組みを始めました。特に注目されるのは、eスポーツ界のゲーマーを活用した就職活動支援です。eスポーツに興味を持つ学生をターゲットに、具体的なアプローチを提案し、就職の際の動機となるようなプログラムを展開しています。
この取り組みの結果、eスポーツ関連のスキルを持つ就活生からの応募が増加し、企業としても良い成果を出しています。また、社内にeスポーツ部を設立することで、社員同士の交流を促進し、コミュニケーションの活性化に成功。このような実績が、契約更新の大きな要因とされています。
4年目の取り組み:採用ブランディングの強化
さらに、4年目の契約を更新するにあたり、新たに採用ブランディングの強化を図ります。FENNELが運営する5000人の学生コミュニティ「Univers」を活用し、eスポーツファン向けの就職支援サービスの展開を計画しています。これにより企業と若手人材のマッチングを促進し、効果的な採用活動を実施する狙いです。
eスポーツ界で培った能力を持つ若者は、優れたコミュニケーション能力や分析能力、集中力など、ビジネスシーンでも通用するスキルを兼ね備えています。しかし、これらの能力を正しく評価する企業は少なく、その価値がまだ十分に認識されていないのが実情です。
FENNELやスポンサー企業は、eスポーツ部の活動を通じて、こうした能力の評価方法を変革し、業界全体の発展を目指します。新しい人材評価の形を世に示し、eスポーツの及ぼす影響力を広げていくことで、さらなる成長を目指す姿勢が大いに期待されます。
株式会社平山と株式会社トップエンジニアリングの概要
「株式会社平山」は、製造業支援に特化した企業で、製造派遣や請負業務、コンサルティングなど多岐にわたるサービスを展開しています。その取り組みにより、モノづくりの現場を支援しています。さらに「株式会社トップエンジニアリング」は、機械設計や電気設計、ソフト開発を担い、多くの企業の技術的な支援を行っています。
FENNELの成り立ちと展望
FENNELは2019年に設立され、現在では6つのeスポーツタイトルを持つプロチームとして活動しています。特にVALORANT部門では、国内で2度の優勝を果たすなど、実績も豊富です。大会の運営事業やアパレル事業にも積極的に取り組み、「FFL」と名付けられた大会ブランドでは、毎週の定期イベントや国際大会を開催しています。最大で12万人の観客を記録するなど、eスポーツシーンの成長を支えています。また、約4000人の学生が所属するeスポーツコミュニティ「UNIVERS」を運営し、次世代のプレイヤー育成にも力を入れています。
これからもFENNELは、eスポーツを通じた新しい働き方や人材評価の形式を社会に浸透させていきます。