TCIC Ideation Program 2024:コンテンツビジネスの新たな潮流
2025年2月10日、東京都の虎ノ門にあるCIC Tokyoにて、株式会社ツクリエ主催の「TCIC Ideation Program 2024」ミートアップが開催されました。このイベントは、スタートアップやクリエイターが自身のオリジナルIP(知的財産)を開発し、ビジネス化する機会を提供することを目的としています。
このプログラムは特に、IPのアイデアを募集し、それを活用した事業の構築を支援することにフォーカスしています。審査を通過した9社がピッチを行う形式で進行し、参加者と登壇者の熱い交流が繰り広げられました。
多彩なピッチ内容
9社のプレゼンテーションでは、技術革新や社会的ニーズを取り入れた様々なビジョンが展開されました。例えば、株式会社日本XRセンターからはマルチプレイヤーアトラクション「XRミッションバトルワールド2045」を紹介。2024年11月に東京ドームシティで常設予定で、すでに高評価を得た技術を活かし、既存のアニメともコラボレーションする意欲を示しました。
舞原賢三氏が提案した実写作品企画『TOKUSATSU』では、AIを駆使した特撮ヒーローのショートドラマ制作を計画中で、ブランディングの重要性を強調しました。さらに、織田博子氏のイラストシリーズ『世界のおじちゃん』は、国際的な交流をテーマにし、異文化理解の促進を目指しています。
株式会社TOKYO EPICの和田亮一氏は、2分間の縦型ショートアニメ「Pocket ANIME」の開発を提案。制作過程を簡略化し、SNSプラットフォームと連携を図ることで新たなファンを獲得する戦略が語られました。さらに、個人事業主のみかん氏は「百虞夜行」を通じて、日常的な恐れを可愛らしい妖怪として描く新感覚エンターテイメントを構想。
教育的な側面も演出したのはぽぴぽぴ出版の提案で、親子向けの無料知育コンテンツを強化したいとしています。安藤伸幸氏の提案する「コスモっ子」や、マヌー島岡氏の「お笑い×多様性漫才大会D-1グランプリ」も、多様性を意識した内容が特徴です。
最後に、渡部恭己氏のアドベンチャーゲーム「CultureHouse」は、多方面に展開可能な新鮮な体験を提供することを目指しています。
参加者の声
参加者からは「キャラクターやアニメからゲーム、XRに至るまで、多様なジャンルが集結するイベントは珍しい」といった声が多く聞かれました。このように、各業界のキーパーソンやクリエイターが一堂に会することで、新しいビジネスの種がまかれるのは間違いありません。
今後の期待
TCICはコンテンツ業界の創造性を促進し、革新を追求する場として、さらに多くの新しいIPの登場が期待されています。このようなイベントを通じて、将来の日本のコンテンツ産業に強い影響を与えることになるでしょう。今後もこのような取り組みに注目していきたいと思います。